第35回日本頭蓋底外科学会 第35回日本頭蓋底外科学会

ご挨拶

第27回日本救急医学会九州地方会
会長 則尾 弘文

済生会福岡総合病院 救命救急センター長

この度、2023年5月12日(金)~13日(土)の2日間、第27回日本救急医学会九州地方会を開催させていただくことになりました。伝統ある本学会の開催を担当させていただけることを大変光栄に存じます。

今回のテーマは「集い、語ろう!救急医療。」としました。スローガンです。
2020年初頭から始まった新型コロナウイルスとの戦いでは多くの犠牲を出しながらも、ようやく収束の目途が立ち、多くの規制も緩和されつつあります。この3年間、多くの学術集会が集合形式から、ウエブ形式に変更されたり、規模が縮小されたりしました。医学の分野では特に救急医療・災害医療については、多職種の連携が不可欠であり、学術集会等を通じて、新しい知見を得ることのみならず、地域・職種を超えて意見交換を行い、より良い連携を保っておくことが重要と考えます。

今回の学術集会では、2つのシンポジウム・教育講演・特別企画と一般演題を企画しました。
 午前中のシンポジウムは「医師業務のタスクシフト・タスクシェア―現在進行形と次世代を見据えて―」と題し、医師の立場から、看護師の立場から、苦労している点・工夫している点を率直に発表して頂き、今後の見通しまで討論して頂こうと考えています。
 午後のシンポジウムは「人為的集団災害へ備える―火炎・爆発などによる特殊災害に、いかに対処するか―」です。2013年の福知山花火大会露店爆発事故および2019年の京都アニメーション放火事件に対応された、京都第一赤十字病院の高階謙一郎先生に詳細を提示していただき、その後、お二方の災害医療のエキスパートからご講演をいただきます。稀な火炎・爆発による集団災害ではありますが、一旦発生すると混乱が予想される特殊災害に備える一助となればと考えています。
 教育講演では、飯塚病院総合診療科の清田雅智先生に「総合診療と救急の連携」の講演をお願いしました。学術集会の最終には、日本臓器移植ネットワークのご後援による「重症患者の家族対応と臓器移植問題」のセッションを準備しました。
 一般演題は、口頭発表形式に拘った結果、発表者や司会の労を快くお引き受け下さった先生方においては、一部のシンポジウムや教育講演等に参加できなくなる欠点もありますが、ご容赦下さい。総演題数はコロナ以前の学術集会よりも少ないものの、地方会にふさわしい貴重な症例報告が多数集まりました。学会終了後には、ぜひ論文形式にして、九州救急医学雑誌への投稿をお願い致します。

私たちの医局は総勢8名と小さな所帯ではありますが、看護師を含めたメディカルスタッフにも協力頂き、有意義な学術集会の開催を目指し、準備を行ってまいりました。多くの皆様のご参加、そして熱い議論をお待ちいたしております。何卒、宜しくお願い致します。
 集い、語ろう!救急医療。

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